
紋別バイオマス発電株式会社
池田様(左)・菅様(右)
CASE STUDY
Excelでの部品在庫管理から脱却!
発電所の安定稼働を支えるFLAM活用術
紋別バイオマス発電株式会社 様
今回は、北海道紋別市でバイオマス発電事業を展開されている、紋別バイオマス発電株式会社様にお話を伺いました。
発電所の安定稼働に不可欠な機械部品や電気計装品の在庫管理に、クラウド型販売管理システム「FLAM」をご利用いただいています。Excel管理からの移行で得られた効果や、独自の活用方法について、奥田様、池田様にお聞きしました。

発電所の安定稼働を支える部品管理。Excelでの手作業に限界を感じていた
— はじめに、貴社の事業内容についてお聞かせください。
池田様: 私たちは社名の通り、バイオマス発電事業を主軸としており、発電した電力を供給しています。燃料には木質チップやPKSなどを利用しています。発電所という施設の特性上、何かあった時にすぐ部品交換ができるよう、常に一定量の部品を「貯蔵品」として資産計上し、管理しておくことが事業の安定稼働に不可欠です。
— FLAMはどのような業務でご利用いただいていますか。
池田様: 当社では販売機能は利用しておらず、「仕入」と「在庫管理」の機能のみに特化して使っています。管理しているのは燃料そのものではなく、発電所のタービンを回す機械の部品や、電気計装品といった細かいパーツ類です。現在1,100点近くの品目をFLAMで管理しています。
— 導入以前は、在庫管理においてどのような課題がありましたか。
奥田様: 導入前は、これら全ての在庫をExcelで管理していました。しかし、品目が多くなると、月ごとにシートをコピーする際に列がずれたり、数字の転記ミスが起きたりと、ヒューマンエラーが避けられない状況でした。また、手作業なので、単価を計算する際の小数点以下の端数処理で誤差が生じ、最終的な合計金額が合わなくなるといった問題も度々発生していましたね。
池田様: 現場としても、Excelの様式をメンテナンスしていくこと自体が大きな負担になっていました。

電気・計装の保守に係る備品管理をFLAMで実施している菅様。「在庫推移表」機能を有効的にご活用されている池田様。

「在庫推移表」機能が計画策定に大活躍。日々の登録作業も大幅に効率化
— Excelでの管理からFLAMに移行して、どのような効果を実感されていますか。
池田様: まず、日々の発注業務が非常に楽になりました。品目を検索すれば関連情報がすぐに出てきて、あとは数字を打ち込むだけで済むので、登録作業がとても簡単です。Excelの様式メンテナンスからも解放され、作業性は大幅に向上したと感じています。
奥田様: 会計処理のためにCSVを加工する作業は残っていますが、それを差し引いても、日々の運用は圧倒的に楽になりました。
— 特に便利だと感じている機能はありますか。
池田様: 「在庫推移表」機能は非常に便利で、頻繁に活用しています。品番を打ち込むだけで、過去の購入履歴や払い出し履歴が一覧で確認できるのが素晴らしいですね。当社では年に2回、大規模な点検を行うのですが、その際に「前回の点検でこの部品を何個使ったか」「事前にいくらで購入したか」といった情報をすぐに遡って確認できるので、予算計画や発注計画を立てるのにとても役立っています。

品質に厳しい親会社からもトラブルのない安定性を高く評価
— 最後に、貴社のように在庫管理での利用を検討している企業へアドバイスをお願いします。
奥田様: 当社は販売業務では利用していないので的確なアドバイスは難しいかもしれませんが、導入してから6〜7年、本当にトラブルなく安定して稼働しています。親会社も品質には厳しいのですが、その基準をクリアしていることからも、非常に優秀なシステムだと感じています。在庫管理の煩雑さや手作業でのミスに悩んでいる企業にとっては、業務を助けてくれる力強い存在になるのではないでしょうか。